『白いGradation』 大黒摩季
大学生の時、京都に住んでいた。
実家の岡山では大学生になると車を買うのが当たり前になっていたので、例に漏れず車を買ってもらった。
中古で良かったのだが、祖母が新車を買ってくれた。
黒のミラTR-XXアバンツァート
暇さえあればいろんなところに出かけていた。
(大学生なのでほぼいつも暇なのだが)
1995年ごろ、就職活動でうまくいっていなかったこともあって、無性に車を走らせたくなった。
日本海を見に行こうと夜通し走行し、一般道で日本海を目指した。
早朝、福井県の河野海岸有料道路(現在は無料)を走行しているときに、カーステレオから流れてきたのがこの曲である。
好きだから もう追いかけない
あの頃のような私には戻らない
だから 泣かないで もう 逃げないで
さよならしたこと悔やまないように
今は 優しさを求めすぎた過去が
溶けて行くよ 白い Gradation
夜明けの Drivin' 風の音
駆け抜けて行く 白樺の Winding Road
遠い街から見下ろせば
小さい自分の言い分けが 聞こえてくるよ
会いたくて でも 会えなくて
見守ることより 責めてばかりいたの
いつも 偶然じゃない 真夜中過ぎの Catch Phone
悲しい予感 揺れる Gradation
予告無しにおしかけて
部屋中眺めて安心したジェラシー
あなたが言ってた"愛してる"は
猜疑心から逃れたい 悲しい嘘だった
好きだから もう追いかけない
あの頃のような私には戻らない
だけど さよならも 思い出も全て抱きしめて
そばにいたい にじむ Gradation
ここで 独り 白い Gradation
1994年1月29日発売