『逢えるかもしれない』 原田知世
1987年4月1日に国鉄からJRへと分割民営化が実施されたときのキャンペーンソング。当時私は中学3年だった。
最初に聴いたのは母親が持っていたカセットテープで、誰の曲なのかも分からず、のちにベスト・アルバム『シングル・コレクション '82〜'88』(1988年9月1日)にて原田知世の曲だと知る。
イントロの部分を聴くたびにモノトーンの昭和の情景が浮かぶ。
自分が小さいころまだ小学校は木造校舎だった。
五右衛門風呂の家もあって、夕方になると薪を燃やす香りが漂う。
ダイハツミゼットがまだ走っていた。
そういうノスタルジックな気分になれる曲で詞が美しい。
青い麦 光る風 銀紙の海
遠い街 近い町 景色が変わる
見知らぬ駅に立ち
私はふと子供の顔で振り向く
逢えるかもしれない 明日は
まだしらない友だち
逢えるかもしれない 明日は
永遠の恋人に 恋人に
瓦屋根 板張りの古い学校
縄跳びをする少女 あれは私ね
レールの響く音
目を閉じ耳すませば
子守歌なの
逢えるかもしれない あの頃
なかよかった友にも
逢えるかもしれない 昔の
青空の故郷に 故郷に
逢えるかもしれない 明日は
未来決める人にも
逢えるかもしれない 明日は
永遠の恋人に 恋人に
1987年5月2日発売